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ゴールデン・ウィーク [夜話]

明日からゴールデン・ウィーク。

旅行・観光に行かれる方、ボランティアに行かれる方、いまだ避難所の方、普通に仕事の方、家でまったりの方・・・、いろいろだと思います。

私はというと、仕事半分、遊び半分くらいの予定。久々に将棋盤にも向かえるかな?

余震のこととか、原発のこととか、やっぱりどこか緊張して肩に力が入ってたみたいで、最近すごく疲れ気味・・・。

ここはいったんリフレッシュして、またがんばることにしよう。

連休中は、当ブログも更新頻度を下げておやすみモードにします。

皆様にとっても、それぞれ何かしら良きことがあるゴールデン・ウィークでありますように。


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市民講座 [夜話]

今日は、風は強いし夕方から雨は降ってくるしで、なかなか春の陽気を楽しめるような日がありませんね。

偶然見つけたのですが、東大柏キャンパスで、市民講座やるみたいです。

今回の震災に関わってきそうなサイエンスの話をする講座というコンセプトらしいです。初の試みと言うことらしいですが、こういうのは、良いことだなと思いますね。やはり、専門家の話を直接聞いてみたいですよね。

第一回はすでに終わっていて、第二回が5/15(日)ということです。大体月一回くらいというペースのよう。もちろん興味のある回だけの参加OK。

図書館のメディアホールだから、あんまり堅苦しくない雰囲気だと思う。

ご都合のつく方は、参加されてみてはいかがでしょうか?


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柏の放射線量(8) [夜話]

昨日は雷雨で大変でしたが、今日の昼間は暖かくて気持ちの良い陽気でした。

昼食の後、思わず、昼寝したい気分でした(^^;)

さて、今日は、柏のデータです。前回から一週間経ちました。

結果のグラフは、こちらです。

Kashiwa_graph_5.jpg

グラフは、縦軸が空間線量率、横軸が日付で、点が観測値、Fitの線が理論曲線です。UTKは東大柏キャンパス、NCC_Aはがんセンターの屋上、NCC_Bはがんセンターの敷地境界を表します。

先週のまとまった雨のとき、値がやや高めに見えましたが、今となってみると、普段のばらつきの範囲程度にしか見えません。やはり、ほとんど大気中から降ってくることはなくなってきているようですね。

さて、今回の理論曲線には、前回に比べて132Te系列に関する修正が入っています。それに基づいてフィッティングをやりなおした結果、将来予測値が少し変更になりました。

時期東大柏キャンパスがんセンター屋上
三ヶ月後0.37 μSv/h0.18 μSv/h
半年0.36 μSv/h0.17 μSv/h
一年0.34 μSv/h0.16 μSv/h
三年0.31 μSv/h0.15 μSv/h
五年0.26 μSv/h0.12 μSv/h



今後とも、この二地点の観測データの推移を継続的に見守っていきたいと思います。・・・が、だいぶ変化率が緩やかになってきたのと、これまでの経過から見て連休中は計測データの公表がストップするであろうということで、この件に関しては、次は二週間後の更新を予定しています。


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表層土壌からの追加被曝量概算at柏 [夜話]

柏における土壌表面でのベータ線による実効線量率および、土壌を体内に摂取してしまった場合の内部被曝量を概算してみます。ただ、今回のは本当に概算なので、オーダーの議論になります。数倍くらいの誤差は十分ありえます。そういうことで、あくまで参考値ですので、その点よろしくお願いします。

がんセンター東病院で地表面での放射線の頻度を計測していて、約1000cpmということです(かなりおおざっぱに四捨五入)。cpmというのは1分間に1000回のペースで検出したと言っているだけで、どんなエネルギーの放射線が通ったかなどは分かりません。とはいえ、面積あたりの壊変の頻度は測れているわけで、普通は、およそ4Bq/cm2に相当するようです(放医研ホームページより)。

ただし、これは、機器によっても違うので一概には言えないらしいです。さらに、がんセンターのホームページに、「簡易計測だから、傾向をつかむのは良いけど、細かい定量的な検討には向かない」・・・という趣旨のことが書いてあります。

そこを敢えて使っちゃおうというのは、やはり大胆なわけで、この見積もりが著しくおかしいのか、あるいは、そうは言っても大体合ってるのかということを、別の角度からチェックして見ます。

柏タイプは、KEKで3/20-22に観測されている大気組成のものが降下したものです。仮に、KEKで測定されている濃度の大気が、雨雲の高さである数千mの上空から降ってきたと考えてみます。現在、柏タイプでも北茨城タイプでも放射線エネルギーとしての貢献度は、90%以上セシウムになっていると推定されるので、ここではセシウムのことを考えることにします。大気中が1~2×10-5Bq/cm3程度、105cm(1000m)から降ってきたとすると、1Bq/cm2になるので、仮に2000~4000mくらいから全部降下させれば、つじつまは一応合います。もちろん、これも、かなり荒っぽい話です。

そこで、もう一つ確認してみます。日本分析センターの表層土壌での計測結果をまとめたグラフでは、1~5(?)Bq/cm2くらいに見えます。日本分析センターの空間線量率のうち、セシウムの貢献度は0.1μSv/hくらいに見えるので、がんセンターと大体おなじと考えられるでしょう・・・と思うとすると、やはり、地表で、数Bq/cm2ということに関しては、調和的であることが分かります。

・・・というわけで、以上を総合して、あくまで概算のためですが、4Bq/cm2で大体間違っていないという風に仮定して話を進めます。

ざっくりと、ベータ線を700keV/Bq(ちょっと大きめの見積もり)と仮定すると、4Bq/cm2の地面からは、1m2あたり4.5×10-9Wのエネルギーをベータ線として出していることになります。地表面に裸で寝そべったとして、0.5m2くらいの面積でベータ線を受け取り、地面側に面する皮膚の質量を2.5kgとする(この比率は人体としては少しバランスが悪く、被曝量を多めに見積もる側に採っている)と、約3μGy/hです。皮膚の組織荷重係数が0.01およびベータ線の線質係数が1なので、それらをかけると、結果として約0.03μSv/hと見積もられます。これが、地表面付近にいることによる追加のベータ線被曝の実効線量の参考値です。

次に、何らかの原因で土を体内に摂取した場合について考えてみます。

これまでの話は、面積当たりなので、これを体積あたりに直します。ベータ線の飛距離や土壌の間隙率などのことも考えて、1~数mmくらいのところから出た放射線を計っていると見ると、10~40Bq/cm3くらいということになります。一方、日本分析センターのデータからすると、約99%が地表1cmにとどまっていて、残りは1cm~2cmあたりに到達しているということのようなので、先ほどの降下量のオーダーの議論からすると、数Bq/cm3のオーダーということになりそうです。どちらが正しいのか不明ですが、安全のため、多めの側で考えておきましょう。仮に、濃度が40Bq/cm3、土のバルク密度を2g/cm3とすると、10gの土で200Bqのセシウム摂取になります。セシウムは、大体10-2μSv/Bqなので、10gの土を毎日摂取し続けたとして、約0.7mSv/年になる計算です。また、線量貢献度としては大したことないとはいえ、ヨウ素131もまだ多少残っていて、ヨウ素131は体内に取り込んだ場合はセシウムの10倍くらい影響が大きいため、同様の摂取により最大で0.2mSv/年くらいになる可能性もあります。足し合わせて、約1mSv/年に到達すると言うことになり、これは外部被曝線量や食品・水からの内部被曝線量の見込み等とオーダーが同じになってきてしまいます。

というわけで、一日あたり10gの土を毎日摂取し続けるということは、普通に暮らしている限りはありえないことでしょうが、これが一つの上限値としての参考となる値と言えるでしょう。

・・・というわけで、少しくらいは、うっかり取り込んでしまったとしても大騒ぎするほどのことではないと思われます。ただ、もちろん、土は食べて嬉しいものではないですし、不必要な摂取を避けるようにすべきでしょう。


タグ:放射線量
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主要放射性核種の空間線量率貢献度タイプ分けの修正版 [夜話]

これまで、柏の空間線量率が周囲に比べて高いのではないかと言う疑惑に対する検討から端を発して、柏および周辺各地の空間線量率の減衰率を調べてきました。

これまでの検討およびコメントで寄せていただいた情報を総合した結果として見えてきたことは、空間線量率の絶対値は、局所的なバラツキがかなりあること、そうは言ってもがんセンター東病院屋上の値が柏市周辺の代表値に近いらしいということです。

一方で、空間線量率の絶対値ではなく、減衰の仕方のパターンとして、少なくとも二種類のタイプが存在していることを、つきとめました。当ブログでは、それぞれが最初に見つかった模式地から、"柏タイプ"および"北茨城タイプ"と呼んでいます。

これまでの調査により、その減衰パターンの違いは、福島第一原発から大気中に放出された主要核種であるヨウ素131、セシウム(134,137)、テルル132およびその娘核種のヨウ素132の存在比の違いによっている可能性が高いことが分かってきました。

ここでは、それらの主要な核種からの放射線によって空間線量率が決まっていると仮定して、それぞれの核種の「3/21~23の降雨時点における空間線量率に対する貢献度」のパーセンテージについて考えてみたいと思います。そこで、これまで調査してきた地点について、二タイプに分類してみた結果をまとめてみました。

なお、これまで、ヨウ素132の存在を忘れて分析していたため、テルル132系列として再計算し直しました。グラフ中では、以前のグラフと区別するため、"修正柏タイプ"、"修正北茨城タイプ"と書いています。また、四捨五入の関係で、足し合わせて100%にならないことがあります。

では、まず、我らが"柏タイプ"。模式地は、東大柏キャンパスおよびがんセンター東病院です。
modified_Kashiwa_type.jpg
ヨウ素131と長寿命核種の割合が高めで、空間線量率の減少がゆっくりです。そのため、当初はそこまで高めという印象はなかったものの、時間とともに各地に追い抜かれ、現在では関東平野屈指の空間線量率高さを誇ってしまうと言うことになっています。長寿命核種は、空間線量率のデータだけからでは、まだ分離できないので、ひとまとめにしています。また、テルル132系列はテルル132とその娘核種ヨウ素132の合計です。

類似するタイプの地点としては、これまで調査した中では、産総研の駐車場が見つかっています。
modified_AIST_park.jpg

このタイプは、つくばの高エネルギー加速器研究機構(KEK)で3/20-22にかけて計測されていた大気中の核種存在比に酷似しています。
KEK_air_Mar_20-22.jpg

一方の"北茨城タイプ"を見てみましょう。模式地は、北茨城市役所です。
modified_Kitaibaraki_type.jpg

類似する地点としては、

・産総研3Fベランダ
modified_AIST_3F.jpg

・東大本郷キャンパス&駒場キャンパス
Hongo_Komaba.jpg

が、これまでの調査で判明しています。

なお、このタイプについて、今までヨウ素132を忘却していたために、「大気中では、このような存在比は見つかっていない」・・・としてきましたが、ヨウ素132のことを含めて考えると、なんと見つかりました。

つくばの高エネルギー加速器研究機構(KEK)で3/15に計測されていた大気中の存在比が、北茨城タイプに酷似しているようです。
KEK_air_Mar_15.jpg

・・・ということは、柏タイプだけでなく、北茨城タイプについても、そういう核種存在比の空気が福島第一原発の一連の事故に伴って確かに発生していて、それが雨によって降下して固定化されたと考えるのが自然でしょう。

ともかく、これまでは北茨城タイプとはいうけど、本当にそんな比率という分析結果でいいの?・・・という疑問がぬぐいきれませんでしたが、その謎は解け、北茨城タイプの存在自体はごく自然なものであることが判明しました。

となると、残る主要な謎は、(1)異なる核種存在比の大気が、どうやって生成されたか(イベント依存?)、(2)それが3/21の降雨によって降下するまでに、どのように大気中を移動してきていたのか(産総研のような局所的な分布の意味なども含めて)、・・・の二点でしょうか。

もちろん、それらを検討・補強するための材料として、引き続き、各地でタイプ分けをして、その分布を空間的に並べなくてはいけないでしょう。・・・と言いつつ、なかなかデータ収集・処理が進んでませんが、ぼちぼちとやっていこうと思います。


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半減期三日の放射性物質の正体 [夜話]

これまで、半減期三日程度の放射性物質の正体について、その存在量の推定値が非常に多くなってしまうことから、テルル132(?)としてきましたが、テルル132→ヨウ素132の系列の合計値と考えれば、大気データと比較して不自然ではないようです。

・・・って、実は、これまでヨウ素132の存在をうかつにも忘却してましたm(_ _)m

だって、KEKの大気データに書いてないし、半減期2時間くらいなんだもん・・・って言い訳してる場合じゃないか。日本分析センターのグラフを注意深く見ていれば、すぐに気づいたものを・・・。

ああ、水琴のバカっ!

ひ~、全部やり直しだよ[あせあせ(飛び散る汗)]

・・・と言っても、将来予測とかは空間線量率に対するフィッティングで出しているので、ほとんど影響を受けないですね。タイプ分けの分類結果自体も変わらないでしょう。ただ、核種別の貢献度によってタイプ分けするときの円グラフの改訂が必要になりますね。今日はこれから所用があるため、明日あたりに作り直して修正版を載せようと思います。

ふう。やはり理系といえど興味だけで専門外のことに首を突っ込むと時々やけどしますね・・・。もし、原子力が専門の人に見られていたらと思うと超恥ずかしい・・・。

ま、ミスは恥ずかしいけど、気づいて訂正して、謎が減れば一歩前進!・・・とポジティブに考えることにしよう。


タグ:放射線量
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空間線量率測定の高さについて考えてみる [夜話]

福島第一原発での事故以来、空間線量率はあちこちで計られるようになりました。

各地で普段から空間線量率を測定することが義務づけられている機関では測定データを順次公開し、さらに、測定していなかった地点でも公的機関がモニタリングポストを増設したりしています。さらには、ポケット線量計を自前で購入し、自ら測定に乗り出す方も多いようで、これまだ飛ぶように売れているらしいです(・・・そこそこのものを買うと決して安くはないんですけどね)。

普通は、ポケット線量計というのは、その名の通りポケットとかに引っかけて持ち歩くものですが、思わず、地面にくっつけて計ったりする人も出てきました。すると、ポケットの高さで測っているときよりも、ずっと高い値が出ることがあります(・・・というか、普通は高い値が出ると思います)。

そして、ここでも再三書いているように、雨で放射性物質が降ってきて、それが地面に付着してとどまっている可能性がきわめて高い・・・という背景があります。

すると、逆に気になってくるのが、何故、諸機関が1m高度あるいはもっと高い高度にある測定器で測定しているの?一番危ない地表で計らなくていいの?もしかして隠蔽?・・・などという疑問がふつふつと湧いてきます。

その疑問の答えを探すためには、「線量計が、実際には何を測定しているのか?」ということから始めないといけないと思います。

放射線というのは、実態としては要するにエネルギーの高い粒子や電磁波です。放射線が物質にあたると、そのエネルギーによって、色々なことが起こります。たとえば、(1)物質中の原子から電子をはじき飛ばす「電離」、(2)物質が光る「蛍光」、(3)フィルムに写る・・・などがあります。そこで、これらの性質を利用して測定しています。

電離は、電圧や電流を変化させるので、それを計ることができます。電離箱、GM管、ポケット線量計などがこの原理です。また、蛍光も、光るわけですから、それを計ることができます。シンチレーションカウンタというのがこれです。また、NHKの番組で、ほうれん草にくっついた放射性物質の場所を特殊なフィルムで撮影するというのをやってましたね。

しかし、この測定原理からして、単位時間当たりの被曝量を素早く計るためには電離や蛍光を使うのが便利で、写真は向きません。というわけで、多くのモニタリングポストでは、電離か蛍光を計っています。どういう計測器を使っているか、添えて書いてあるところもあります。

いずれにしても、結局は、線量計というのは、放射線によって単位時間当たりに発生している電離や蛍光の強さ・頻度を観測し、それを"1cm等価線量"(安全のため実効線量と同等か少し多め)に換算して表示しています。ポケット線量計も同じです。

ところで、空間線量率を計るときには、放射線の種類を考慮しないと、実は実効的な被曝線量を正しく測定できません。というわけで、今となってはご存じの方も多いでしょうけど、少しおさらいしましょう。

放射線には、アルファ線(ヘリウムの原子核)、ベータ線(電子もしくは陽電子)、X線~ガンマ線(電磁波)、中性子線です。アルファ線や中性子線を出す核種は、今回はほとんど放出されていないようです。基本的には、私たちが浴び(させられ)ているのはベータ線とガンマ線でしょう。

取りざたされているヨウ素131やセシウム137が出しているベータ線は、比較的エネルギーが低め(600keV程度以下・・・1[keV]≒1.6×10-16[J]≒4×10-17[cal])で、空気中でも減衰しやすく、2m飛べません。ベータ線はニュートリノとエネルギーを分け合うので、エネルギーが低くなっているものも多く、平均的な飛距離はさらに小さいです。また、このエネルギーレベルだと、服や靴・汗でも結構止まります。植物や動物の繊維、ナイロン、ポリエステル、水などは、1~2mmで止めます。少なくとも、皮膚で止まり、中の臓器には到達できません。皮膚は、人体の中では放射線に強い部位で、重量当たりでいうと、1/100しか影響がないらしいです。重量は全身の15%くらいあるらしいので、正味の影響は、全身均一被曝を仮定した場合に比べると、7%くらいということになります。

一方、ガンマ線は、空気中はおろか水中、人体でもよく透過します。透過しても当たらなければいいのですが、たまにDNAやその近傍に衝突したりして、ダメージを与えます。というわけで、どこに当たるかはランダムで、全身に対して影響があります。これが、ガンマ線のやっかいなところです。

ところで、簡易的なポケット線量計は、基本的にはポケットとかに引っかけて使うもので、飛距離の遠いガンマ線をターゲットにしており、飛んできたエネルギーはすべてガンマ線由来の全身被曝と仮定して算出しているはずです(そのほうが安全ですしね)。そういうわけで、ベータ線が多いと、実効線量を正しく評価するのが難しくなると思われます。

では、主に地表から放射線が出ていて大気中からの線量が無視できるとした場合、それぞれの高さで、何が計られるかというと、

地表:ベータ線+ガンマ線の合計

1~1.5m:かなり減衰したベータ線+ガンマ線の合計

2m以上:ガンマ線のみ

・・・というふうに考えられます。なお、ガンマ線は空気中では基本的には減衰しないとすると、その発生源が付近の地面に広く均一に分布している場合は、多少の高度はあまり関係ないようです。気になる方は、1/r2を十分広い平板(地面)に対して積分してみてください(数学好きな方向け)。

したがって、高いところで計っているのはガンマ線を主に観測しており、これは、全身に与える被曝線量を抽出して計っているということになります。1~1.5mも、ほぼそれに近い値ですが、微妙にベータ線を含み、結果的に、「計りやすくて、大体正しそうな値」というのが大きなメリットだと思います。地表面にくっつけるのは、表面の汚染分布を計測するには便利ですが、ベータ線の影響がありすぎて、実効的な被曝線量率計測には向かないと思います。

このように、測定の高さによって、得られる情報が違っています。結論としては、1~1.5mくらいで、まあ良いんじゃない?という感じで、ときどき高いのと低いのとあったら、いろいろ分かっていいかなと思います。

最後に、仮に、全身裸で土まみれになった場合について考えてみます。線量計がベータ線・ガンマ線に関わらず、放射線から受け取ったエネルギー量を測定できていると仮定します(ネット上の数字を見ている限りでは、だいたい有効数字一桁まではあっているように思う)。すると、{(地表で計った線量率)-(2m以上で計った線量率)}がベータ線の線量率の近似値とできるでしょうから、その7%が、実効的な被曝線量率として追加されると考えていいでしょう。

・・・というわけで、どろんこになって遊ぶということによる追加の外部被曝線量は、それをしないときにくらべて、ざっくりと言えば最大で{(地表で計った線量率)-(2m以上で計った線量率)}×(継続時間)×0.07ということになります。これをどう見るかということになります。

実際には、せいぜい一日あたり数時間程度のことでしょうし、服や靴などでかなり止まるということを考え合わせると、外で元気よく遊ぶことによる心身の健康の利益のほうが大きいのではないかと個人的には思ってしまいます。

ただ、それ以外の線量との兼ね合いもあるでしょうし、このあたりは、利益と被曝量の兼ね合いを見て、最終的には個別に判断することなのでしょうね。

なお、柏の地表面の線量率の見積もりについては、別途記事にしますので、お待ちください。


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第69期名人戦第二局 [将棋]

既報の通り、森内九段の勝ち。

本局は、矢倉の出だし。先手の羽生名人が、早囲い模様を目指したものの、結局居玉のままいきなり中央から強襲。そ、そんなのありなの?

ただ、本局は、封じ手後の折衝で、少し羽生名人に誤算があったんじゃないかな。突っ張り合った展開だったこともあり、最後は差が開いてしまった。

次局は、ゴールデンウィークか。戦型は、第一局に続いて、横歩取り・・・かな?


タグ:将棋 名人戦

産総研の空間線量率の謎 [夜話]

大きめの地震がありましたね。ちょっとびっくりしました(^^;)

今日は、産総研の空間線量率のモニタリングデータを調べていて、いつものようにフィッティングしていたら、不思議なことに気づきました。

まずは、観測値とフィッティングした理論曲線のグラフからご覧ください。

AIST_graph.jpg

縦軸が空間線量率、横軸は日付です。青い点(AIST_3F)が三階のベランダ、オレンジの点(AIST_GL)が駐車場の観測値です。いつものように、それぞれに対して、理論曲線をフィッティングしています。産総研のデータは、0.06μSv/hをバックグラウンドとして、あらかじめ引いたデータを公表しています。このグラフは、その値をそのまま載せていますので、いつもと違い、バックグラウンドの空間線量率を含まず、福島第一原発の影響だけをとらえた(と考えられる)グラフになっています。三階ベランダのバックグラウンドは、仮定値らしいので、多少間違ってるかもしれません。

さて、鋭い方は感づかれたかもしれませんが、三階ベランダと駐車場で減衰パターンが見るからに違いますよね。ベランダは絶対値が低いだけでなく、減衰も速いです。一方、駐車場は絶対値がやや高く、かつ減衰が遅いです。

より詳しく見るために、フィッティングの結果得られた核種別の放射能の割合を円グラフにしてみました。なお、長寿命核種に関しては時間経過が足りなくて、空間線量率のデータだけからではとても分解できませんので、ひとまとめにしています。また、半減期三日の核種については、テルル132を疑っていますが、そんなに含まれているという大気のデータを見たことがないので、とりあえず「?」ということにしています。

まず、三階ベランダ。
AIST_3F_ratio.jpg
グラフ中の数字は、パーセンテージです。

次に、駐車場。
AIST_park_ratio.jpg

これに対して、"北茨城タイプ"。
Kitaibaraki_type.jpg
ちなみに、東大本郷キャンパスも、この比率でどんぴしゃりでした。

そして、"柏タイプ"。
Kashiwa_type.jpg

これらの比較をすると、もちろん細かなパーセンテージは違いますが、産総研の三階ベランダが"北茨城タイプ"に近く、産総研の駐車場が"柏タイプ"に近いということは明らかだと思います。

ちなみに、三階ベランダは、バックグラウンド値が間違っているかもしれなくて、仮に真のバックグラウンド値が仮定値の0.06μSv/hではなく、0.1μSv/hだとすると、"北茨城タイプ"どんぴしゃりになります。この二つのグラフの違いは、大体それくらいの違いというイメージですね。

これは、どういうことなんでしょうか?・・・同じ敷地で、二つのタイプ?

高度依存?表面の材質依存?あるいは、産総研は二タイプの境界付近で混成地帯なのか?はたまた、測定の問題(経験的には、何故か"柏タイプ"は測定回数が省略されている地点で見られることが多いかも)?

あるいは、私が編み出したこのようなタイプ分けが強引すぎるのか・・・。でも、明らかに傾向違うしね。

なんだか調べるほどに、わけが分からなくなってきましたが、きっと何かを意味しているんでしょう。

研究というのは、大体こういうトンネルを1~2回通り抜けないとゴールには到達しないものなので、まあ、こういうのは慣れています。最後に、「な~んだ、そんなことね。考えてみれば、自然なことじゃない。」・・・と言えるのを楽しみに、コツコツやっていこうと思います。


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柏の放射線量(7) [夜話]

いきなりまた寒くなりましたね。風邪を引かないように気をつけないと。

さて、今日は、柏のデータです。前回から一週間経ちました。

結果のグラフは、こちらです。

Kashiwa_graph_4.jpg

グラフは、すでにおなじみになってきましたが、一応簡単に説明。縦軸が空間線量率、横軸が日付で、点が観測値、線が理論曲線です。UTKは東大柏キャンパス、NCC_Aはがんセンターの屋上、NCC_Bはがんセンターの敷地境界を表します。

柏キャンパスの観測値が、昨日~今日にかけて、少し高めの傾向ですが、これが普段のバラツキの範囲なのか、昨日の雨の影響なのかは定かではありません。

気になって、北茨城、産総研(つくば)、東大本郷キャンパスなどを見てみましたが、昨日の雨で特に空間線量率が有意に上昇したと言うことは見られませんので、今回の雨の影響はないはずというのが普通の考え方だと思います。がんセンターの屋上も、特に変化があるというほどではないように見えます。・・・もし、柏キャンパスだけ影響を受けたとしたら、何かしら特別な理由を持っていると考えざるを得ませんが・・・。そうならそうで興味深いところです。

とりあえず、もう少し推移を見守りたいと思います。

今回、Te132の存在を考慮に入れて理論曲線を微調整した結果、若干将来予測値が変更になりました。・・・とは言っても、ほとんど意味のない変化ですが。

時期東大柏キャンパスがんセンター屋上
三ヶ月後0.35 μSv/h0.17 μSv/h
半年0.34 μSv/h0.16 μSv/h
一年0.33 μSv/h0.16 μSv/h
三年0.30 μSv/h0.14 μSv/h
五年0.26 μSv/h0.12 μSv/h


そうそう、コメントで教えていただいた、線量計付きドライブの結果は非常に興味深かったですね。柏とはいえ、高いところと低いところがあり、柏キャンパスに匹敵するところは、あまり多くないようです。むしろ、がんセンター屋上のほうが地域を代表する値のようですね。

奇しくも代表値と高めの値の両方を把握することができており、東大柏キャンパスと、がんセンターは、地域のことを把握するという意味では、非常に良い観測点だということが判明しました。

今後とも、この二地点の観測データの推移を見守っていきたいと思います。


タグ:放射線量
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