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清水vsあから(感想) [将棋]

清水市代女流王将vsあから2010の大盤解説会に行ってきました。

現地には12時半頃到着。根津駅付近で迷える子羊を発見。・・・しか~し、席を確保するためには、ここは見捨てねばなるまい。ふははは、そこで朽ち果てるが良いわ(笑)・・・ごめんなさいm(_ _)m

持ち時間がチェスクロックで3時間で切れたら1分だから、終局は19:30~20:00頃と予想。というわけで、あらかじめ食料と飲料を確保。キャンパス内にローソンがあるので、そこで購入。準備万端だ。

振り駒の結果、先手は清水市代女流王将に決まった。

初手は、当然の▲2六歩。あからは、△3四歩。やはり、相掛かりは避けたか。

つづいて、▲7六歩に、△3三角[exclamation]・・・意表だな。4手目3三角戦法とはね。てっきり角道を止める四間飛車にすると思ってた。こんなデータが通用しない力戦型に誘導してコンピュータ大丈夫なのか?学習効果が出にくい気がするんだけど。とりあえず清水女流王将にとっては、ラッキーというべきかな。逆に言うと、これでコンピュータが勝てば、たいしたもんだ。この大一番にこれを持ってくるとは誰も予想してなかったと思う。チューニングの成果かな。それとも純粋にランダムだったんだろうか。気になるところだ。

清水女流王将が右辺の桂頭を攻める手を妥協し、代償として穴熊模様を見せたところで、あからが2度の△4四角という奇手を放ってきた。その角を咎めに▲4六歩~▲4五歩と突いたところ。角を引くかと思ったら、なんと、△同桂と取ったよ!

shimizu_vs_akara_45kei(36).gif

角を引いても後手が少し面白いと見られていた局面だけに、まったく意表の一手。いきなり桂損だけど、大丈夫かコンピュータ。感想戦では、清水女流王将は読み筋に入っていたとのこと。ほんとかよ。普通一秒も読まないと思うんだけど。

とりあえず、当然の▲同桂に△5六銀。

shimizu_vs_akara_56gin(38).gif

ここで、先手が大長考に入った。最初の勝負所。ここでは、先手に手段の多いところで、うまくやれば先手が良くなりそうな感じだ。解説会では▲2四歩が示された。△同歩なら大きな利かしで、先手の飛車の捌きがつくので、先手優勢っぽい。おそらく、手抜いて、△6二飛と回り、△6四歩からの攻めを見せてあせらせるような展開になりそうだけど、二筋突破プラスと金が大きいそう。厳密にやると難しいところもあるんだろうけど、少し勝ちやすいイメージだ。

しかし、清水女流王将の選択は、▲5三桂打の直接手。・・・これは、瞬間金得だけど、先手も桂馬を渡すと△8五桂とかが生じるので、少しやりにくいのではという解説だったけど・・・。

あからは、ノータイムで△5一金左とし、▲6一桂成、△同金と進んだ。ここで、先手が再び長考。う~ん、一番自然な手順なのに、ここでもう一度長考するのでは少しおかしいよね。善悪は別として、ノータイム~せいぜい1分くらいで指せないといけないでしょ。

・・・で、ひねり出したのが、▲6六金。

shimizu_vs_akara_66kin_ut(43).gif

ほほう!全然読んでなかったけど、なんとなく良さそうな手ですね。・・・隣のおじさんがブツブツと大きな独り言で▲4六金を推奨していたけど、はるかに良さそう。まあ、4四角の優秀さを認めるっぽくて指しづらいけど、現実的に角道を遮断しつつ△5五角の筋を消すのは大きい。先手玉が見えなくなってきたな。難しい形勢。

続く、ポイントの局面は、先手の馬に、後手が飛車をぶつけてきたところ。

shimizu_vs_akara_22hi(60).gif

ここに来るまでに、▲3一角に対して△2三飛と逃げる疑問手があって、少し先手が指しやすくなったところ。飛車ぶつけは勝負手で、正しく指せば先手が勝てそうな局面。ここは、ご隠居の飛車と馬を換えるなどということはもったいなく、▲3一馬とかわしたいところ。

しかし、実戦は、▲同馬(>_<)・・・控え室では悲鳴があがったそうだ。いやね、これで勝ちを読み切ってるならいいんだけど・・・。時間に追われた感じだったね。

最後の注目局面は、あからの強手△5七角。

shimizu_vs_akara_57kaku(66).gif

こ、これは何だ?十分検討したわけではないけど、たぶん疑問手。最善は△8五銀を急ぐべき。終盤なのに珍しいね。しかし、先手も動揺しておつきあいしてしまい、▲7七銀(>_<)水琴の読み筋は、▲7七桂だった。・・・あとで感想戦のとき米長会長も指摘してたけどね。う~ん。でも会長に言われると、急に悪手に見えてくるのは気のせいか(笑)佐藤(康)ほか解説陣が即座に同意しなかったのも気になるな。ということは、きっとダメなんだろうな(笑)

まあ、▲7七桂かどうかは別として、この局面が先手としては最後のチャンスだったようだ。

以降は、大差で、ひっくり返りようがない展開。△5五角の受けは味が良すぎ。あれを許してはいけなかったね。

というわけで、あから2010の勝ち。

強いな~。合議制のせいか、それともハードウェアが強力なせいか、水琴が知っているコンピュータ将棋よりも1~2段くらい強かった気がする。もちろん、厳密にいうと疑問な手もいくつかあったけど、予想以上に強かったね。

力戦型で勝ったというのもすばらしい。これまでもコンピュータ将棋が女流トップクラスの棋士を負かしたことはあったけど、中盤は敗勢で終盤の人間のポカにつけ込んだという面があったのに対し、今日の対局内容は中盤から互角以上の競り合いを見せて勝ちきった。これは、快挙以外のなにものでもない。大げさかもしれないけど、月面着陸に匹敵するくらい価値のある一勝だと思う。

月面着陸したからと言って、月面居住ができるには、まだいくつか超えなければいけないハードルがあるのと同様、A級棋士に勝つにはまだまだな感じけど、とりあえず、ここまでたどり着いた、あから2010開発陣の今日までの努力には、敬意を表するべきですね。プログラミング屋というのは、見かけに反して本当に辛い仕事なので、よくここまで作り上げたな~と感嘆です。今夜の酒は格別でしょうね。

この強さなら、三段リーグ編入試験を受けさせてあげたいところだね。三段リーグを抜けられるかどうかは分からないけど、奨励会三段でも全然おかしくないでしょう。まあ、制度的にも物理的にも難しそうだけどね。でも、名人に挑戦するには、やはり順位戦を勝ち上がってきてもらわないとね。いきなり、タイトルホルダーに挑戦なんて、ちょっと違和感がある。予選から戦うべきだと思う。そのほうが、コンピュータ将棋の進歩のためにもいい気がするし。

会場では、次はB1級くらいあてないとな~みたいな声が聞かれた。でも、それは、ちょっとかわいそうな気が・・・。次は若手の四~五段くらいが相場でしょう。B1に勝つのは、まださすがに厳しそう。でも、C2くらいなら、来年まで開発を続けていけば、勝機は1~2割くらいあるんじゃないかな~と思った。

振り返ってみると、コンピュータらしい意表の一手もありつつ、でも掘り下げてみると意外にバランスがとれているという面白い一局だったね。


ふ~、それにしても、隣のおじいさんがブツブツ独り言がうるさい人で、興ざめだったな。中終盤、2三に後手の飛車がいるときに盛んに、▲1五桂だとか言ってたけど、そんな手は無いよ(>_<)あんな隠居の飛車に持ち駒の桂馬を投入して取るなんて考えられない。首尾良く取れたとしても飛車先が大渋滞。おまけに、ちゃんと読むと飛車も角もとれず、後手の角を4六まで捌かせて1五の桂馬が取り残されるよ?どう見ても必敗だよ。・・・というか、そこに目がいくようでは、初段もないくらいなのかな。とりあえず、1五桂に触れないからといって解説陣や対局者をブツブツけなすのはやめて~。おかしいのはあなたです!最後のほうも5五に後手の角がいるのに▲7四桂打から即詰みがあったと誤解していたみたい。やれやれだ[たらーっ(汗)]



最後に。

あからのマスコット・・・、いまいちだね。誰か、藤田(麻)女流を紹介してあげて(笑)


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